引き続き『スターウォーズ:ビジョンズ』第4話~6話の考察をしていきます。
第1話~3話の考察はこちら!
ayumi14
配信初日はディズニープラスがサーバーダウンしてTwitterが荒れていました……
ラインナップ増やす直前だというのに、今後どうなってしまうのでしょうか(笑)
それでは行ってみましょう。
目次
『村の花嫁』は敗戦国だからこそ描ける苦悩
オーダー66後、帝国の支配はまだアウターリムの惑星キーリアへは届いていなかった。
Disney+『スターウォーズ:ビジョンズ』
懐かしい人物(ヴァン)からメッセージを受け取りこの星を訪れた逃亡者エフは、そこで奇妙な結婚式に出くわす。
戦争の呪縛から逃れられない村人たちと抗おうとする若者たち。
花嫁ハルに自らの境遇を重ねるエフがとった行動とは。そして恋人たちの運命は…。
ここでもまた(当然ですが)分離主義者がディスられています。
ちなみにバッドバッチでも分離主義者は厄介者というポジションでした。
戦争の傷跡と、カノンでは舞台にならなかった小国の苦悩が描かれます。
この『村の花嫁』は、一般的に知られるEP1~9までの物語の裏で、無数にあったはずの悲しい物語の1つです。
例えば、村の宴の様子を長尺で見せるシーン。
17分しかない物語の中で、4分ほど使っています。
またヴァンの「戦争なんてのは、失うばかりだ」という言葉は、先の大戦で敗戦した日本だからこそ言える哀愁をも感じさせます。
キネマシトラスの代表作『メイドインアビス』も世界観が似ていそうなので、チェックしたいですね。
個人的には、ジェダイの生き残りエフがヒールの高いブーツで戦う姿が新鮮でした。
アソーカが好きな人や、良い意味でクセのないタッチのキャラクターのエピソードが観たい方におすすめです。
2000年前後のアニメを思わせる『九人目のジェダイ』
ジェダイ騎士団の復活を計画する辺境伯ジューロから古代の武器ライトセーバーを進呈すると呼びかけられ、7人のジェダイが辺境惑星ヒ・イズランの空中神殿に集まった。
Disney+『スターウォーズ:ビジョンズ』
同じ頃、セーバースミスのジーマが、ジューロの命を受けライトセーバーを完成させていた。
だが、シスの復活を目論むジェダイハンターによりジーマは捕らえられてしまう。
ライトセーバーを託されたジーマの娘・カーラは、追手から逃れて空中神殿に向かうのだが…
この『九人目のジェダイ』の最初の印象は「NARUTOっぽい!」です。
キャラクターの造形や世界観が似ていると感じました。
制作はプロダクションI.G.、あの『攻殻機動隊』を制作したスタジオだと知って納得です。
90年代~00年代にアニメを観て育った世代で、普段アニメを観る習慣がない私のような人間には、初見から入りやすいタッチでした。
物語はいたってシンプルで、オチも何となく想像出来てしまうのですが、これは是非続きが観たい……
というより本編のプロローグ的に作られた物語なのではないかと感じてしまうほどです。
EP1が好きな人、現在アラサー世代の人におすすめです。
日本アニメオマージュ全開『TO-B1』
ジェダイを夢見る少年型ドロイドのT0-B1は、唯一の人間であるミタカ博士と暮していた。
Disney+『スターウォーズ:ビジョンズ』
星に生命を宿らせるという博士の研究をそっちのけで夢ばかりみている彼に、ミタカは試練を与える。
それはライトセイバーの核となるカイバ―クリスタルを見つけだすこと。
はりきって星中を探し回るT0-B1は、ミタカに禁止されていた地下室に足を踏み入れ、古い宇宙船を見つけてしまう。
この悪気ない行動が、平和だった彼らの星に悪の手を招いてしまうことに―。
まず誰もが最初に感じることでしょう。
ayumi14
野沢さんの声がする~~~!!!!
日本声優界の大ベテラン、野沢雅子さん演じるドロイドのTO-B1がこの物語の主人公です。
野沢さんと言えばドラゴンボール世代の私、どちらかというとZが始まったころの悟飯の声がします。
そしてこのアニメ、TO-B1がまるで『鉄腕アトム』のような少年の形をしたロボットな上に、彼を作ったミタカ博士はお茶の水博士にそっくりな出で立ち。
さらに彼らが住む砂漠に覆われた無人の星の住居の周りには、『風の谷のナウシカ』に出てきた石の塔そっくりなモニュメントまで。
制作を担当したサイエンスSARUの代表作『夜は短し歩けよ乙女』も、歴代の日本アニメをオマージュしつつ、現代的なアプローチも加えた意欲作です。
TO-B1がジェダイの騎士として覚醒するも、最終的には「博士の遺志を尊重して」他の星を再生させるための旅に出るというラストも、スターウォーズの世界の中では珍しく新鮮に感じます。
ジャンプ系のストーリーが好きな人、懐かしくも新しいタッチのアニメが好きな人におすすめです。
次回は第7話~9話までを考察します!
お楽しみに。