スター・ウォーズ『キャシアン・アンドー』EP10『道はひとつ』のネタバレ考察です。
ayumi14
今回も燃えましたね〜!!
先週のラストでも書いたように、今回さっそくの脱獄回でした。
今回は尺が46分と、50分超えが続いていた中ではちょっと短いエピソードでしたが、ナーキーナ・ファイブのシーンが大半だったのでキャシアンの様子をじっくり観れた感覚です。
それではここから詳しく読み解いていきましょう。
目次
ついに目覚めた!?キャシアン
ナーキーナ・ファイブからは誰も釈放されず、死ぬまで永遠に労働させられることを知ってしまったキャシアンとキノ。
リーダーとしての矜持もあり冷徹だったキノですが、だんだんと表情が変化してきます。
模範囚としてユニットをまとめながら、釈放までの日数を指折り数えていたキノ。
信じていたものが次々と崩壊し、動揺を隠しきれなくなってきています。
俺は奴らの言いなりになって死ぬくらいなら
キャシアン・アンドー
奴らと戦って死にたい
帝国に逆らえないと反対するキノを動かしたのが、キャシアンのこのセリフです。
ayumi14
これは反乱軍の大義に繋がるのでは…!!??
そこからはもう一気に囚人の反乱が始まります。
ナーキーナ・ファイブの囚人はおよそ5,000人。
数の力でどんどん制圧していく囚人たちに圧倒され、看守たちは身を潜める始末。
この構図は、まるで反乱軍が帝国軍を制圧していくようで、見ていてとても爽快でした。
名スピーチ
司令センターを制圧したキノとキャシアンが、ナーキーナ・ファイブ全体にアナウンスするシーンがあります。
これが恐らく今後のキャシアンの思想にも繋がるであろう名シーンだったので、引用します。
こんな機会はもう二度と来ないんだ
キノ・ロイ|スター・ウォーズ『キャシアン・アンドー』
二度と
俺は奴らの言いなりになって死ぬぐらいなら
奴らと戦って死にたい
今俺たちが進むべき道はただひとつ
キノ・ロイ|スター・ウォーズ『キャシアン・アンドー』
建物は乗っ取った
すぐ走り出せ 上って 殺せ
力を合わせろ
躊躇って足を止めてる奴がいたら
お前がそいつの背中を押して前に進ませろ
この場所を後にするまで
俺たちは5000人いる
共に戦おう
今まで奪われた力の半分も出せば
俺たちは家に帰れるんだ
この道を進め!
ayumi14
ついていきます!キノ・ロイ…
そのまま反乱軍の声明にしても良いくらい、実感のこもった反乱の狼煙でした。
しかし、このスピーチは伏線になっています。
「この道を進め!」という言葉と共に囚人たちはナーキーナ・ファイブの先端に辿り着くのですが、その先は海でした。
向こう岸までは遠いですが、次々と海に飛び込みそれぞれが泳ぎ始めます。
立ち止まるキノを見て、キャシアンが声をかけると、一言「泳げねぇんだ」。
戸惑うキャシアンは押し流されるように海に飛び込んでしまい、結局EP10ラストまでキノがどうなったかは不明のままでした。
『キャシアン・アンドー』の特徴のひとつに、帝国の圧政の陰でひっそりと亡くなる市井の人々が描かれている点があります。
この海に飛び込むシーンの後、キャシアンが陸を走るシーンがありますが、そこに映るのはメルシだけ。
帝国の追手が飛んでいる様子も見えるので、恐らく援軍が来てナーキーナ・ファイブは鎮圧されたのではないかと推測出来ます。
5000人いた囚人の中から、逃げおおせたのはたった2人。
この構造は名作『大脱走』のオマージュでしょうか。
ちなみに『大脱走』の設定では、50人中脱走に成功したのは3人でした。
メルシの安心感
キャシアンと共に脱獄に成功したメルシは、『ローグ・ワン』にも出演しているのでご存じの方も多いでしょう。
ルースコット・メルシ(Ruescott Melshi)は銀河帝国に対する初期反乱運動が行われた時代に、共和国再建のための同盟の特殊部隊に仕えた人間男性である。階級は軍曹。歴戦の兵士であったメルシは同盟情報部に所属するキャシアン・アンドー大尉の親しい友人であり、自らの身をもって部下に模範を示す指揮官として尊敬を集めていた。
ルースコット・メルシ|Wookieepedia
『ローグ・ワン』冒頭でジンが護送されている車両を強襲したのがメルシです。
今回『キャシアン・アンドー』で、キャシアンとメルシの出会いがナーキーナ・ファイブだったことがわかって驚きましたよね。
囚人たちが制圧していく中で、メルシが先頭にいると「あぁ、大丈夫だ」となぜか安心してしまいます。
裸足のまま逃げるキャシアンとメルシ。
この後2人がどこかのタイミングで反乱軍に合流することは明らかなので、ここからキャシアンは一匹狼ではなくなるのでしょう。
そう考えると本当に心強い存在ですね。
以上、スター・ウォーズ『キャシアン・アンドー』EP10『道はひとつ』のネタバレ考察でした。