新たなる希望オマージュ?まずそうなあのミルクの正体

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『キャシアン・アンドー』EP5のネタバレ考察です。

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ストーリーがどんどん重厚になっていく…

スター・ウォーズの映画以外のシリーズは『マンダロリアン』から入門している者なので、こんなに大人向けの分厚いストーリーが展開されるのは新鮮な気持ちでいっぱいです。

今回も内容を振り返りながら、不明点などを解説・考察していきます。

前回記事はこちら。

先出し副題!

前回までは副題は後出しでしたが、今回は配信開始時にすでに副題が掲載されていました。

EP5の副題は『やった側は忘れる』

ちなみに英語では『The axe forgets, but the tree remembers』。

直訳すると『斧は忘れる、しかし木は覚えている』

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アフリカの諺らしいです。

この「やった側」と「忘れられる側」がどちらなのかという話です。

EP5の内容だと以下のような対立構造が考えられます。

やった側忘れられる側
帝国軍反乱軍
キャシアンカーン

つまり主人公のキャシアンは(現段階では傭兵の身であったとしても)、どちら側でもあるわけです。

やった側でもあり、忘れられる側でもある。

これはキャシアンに限ったことではなく、誰もがそうなる可能性があるという意味も含まれているのでしょう。

気づかないうちに人を陥れてしまっていたり、自分の過ちを忘れてしまっていたり。

こういった構造からも、『キャシアン・アンドー』が派手なアクションやシリーズの人気に頼りすぎない深いドラマ作りを目指していることが窺えます。

実家描写の既視感

EP4でコーポレート保安本部をクビになってしまったカーンは実家に帰り、EP5冒頭ではその実家での描写から始まります。

©️LucasFilm

テーブルを囲んで、カーンはブルーミルクを注いだシリアルを食べます。

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なんかものすごい既視感が…

©️LucasFilm

『新たなる希望』のルークの実家シーンと酷似しています。

この時ルークもブルーミルクを飲んでいます。

念のため引用します。

ブルー・ミルク(Blue milk)、別名バンサ・ミルク(Bantha milk)は雌のバンサの青い乳汁である。人間をはじめとする知覚種族は濃密なブルー・ミルクを飲み物にし、アイスクリームやヨーグルト、バター、ブルー・ミルク・カスタードの食材としても用いた。ブルー・ミルクはタトゥイーンやロザルといった惑星で親しまれ、チャルマンの宇宙港カンティーナの人気ドリンクの1つだった。

ブルー・ミルク|Wookieepedia

ブルーミルクが食卓に並ぶのはありふれた光景なので、必ずしも『新たなる希望』のオマージュとは言い切れません。

しかしカーンが食卓で母親からネチネチと責められる描写も相まって、ブルーミルクがより不味そうに見えたのは絶対に私だけではないはず。

痛々しいモン・モスマ

EP4で待望の登場を果たしたモン・モスマ。

反乱軍の最高指導者としての彼女しか知らなかったので、『キャシアン・アンドー』で議員時代のモスマがまさかこんな形で描写されるとはちょっと意外でした。

©️LucasFilm

そう、家庭人としての彼女です。

モン・モスマの夫ペリン・フェルサもまた元老院議員であり、パルパティーンに近しい議員とも親しいようで、モスマは夫を警戒していることがわかります。

2人の間の緊張感は、そのまま娘にも派生し、モスマは娘からも距離を置かれている様子。

自分が正しいと思うことを密かに実行しつつ、しかし家庭内の不和は取り繕えない状況になっており、彼女の幸せはおそらく家庭では成立しないのだと感じさせます。

モスマが今後反乱軍内で重要な役割を担えば担うほど、家庭からは遠ざかるでしょうし、実際『ローグ・ワン』の直前は逃亡生活をしていたことも。

彼女が“表面上”は普通に生活できる時間は、あまり長くないことがわかっている視聴者側としては歯痒い気持ちになるシーンでした。

以上、『キャシアン・アンドー』EP5『やった側は忘れる』のネタバレ考察でした。



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