ディズニーの「みんなが知らない」シリーズ、皆様は読まれましたか?
ディズニーが公式で出している名作の裏側、特にヴィランを主役にしたシリーズで、講談社から刊行されている小学校中学年以上向けの読み物です。
ayumi14
読書が超苦手な私でも1時間ちょっと夢中で読めました!
『眠れる森の美女』『リトル・マーメイド』『白雪姫』『美女と野獣』『塔の上のラプンツェル』までが第1フェーズで、現在は第2フェーズの物語が刊行されているとのこと。
今回はあえて、大人こそ楽しめるこのシリーズの魅力について書いて参ります。
目次
大人だからこそわかるビターな話
ヴィランを主役にしているだけあって、それぞれの悲しい過去に焦点を当てた展開ばかりです。
狂言回し的な役割で、全ての物語にオリジナルのキャラクター「魔女の三姉妹」が出てくるのですが、その三姉妹が裏で手を引いてヴィランを陥れてしまっている話も多いです。
特に切なかったのは『みんなが知らない美女と野獣 なぜ王子は呪いをかけられたのか』です。
映画では、城を訪ねて来た老婆を追い返したため魔法で野獣にされたという簡単な説明に留まっていますが、実際は王子はワガママの限りを尽くし、女性をたぶらかし、その報復で野獣にされていた…というストーリーです。
ayumi14
映画の野獣は好きだったけど、この物語を読んでから見方が180度変わってしまいました…!
王子はガストンと幼馴染兼親友という裏設定(!)。
2人で狩猟に出かけたり、酒場で女の子をたぶらかしたりと、ただの放蕩息子にしか見えなくなる有様……。
隣国の王女と王子が婚約をするも、トラブルから結果的にその婚約は一方的に破棄され、それが呪いの原因になるのですが、この王女の切なさは失恋を経験したことのある大人なら共感度120%!!
もちろん子供が読んでも物語は理解出来る内容ですが、大人こそ「いるいる!!こういうろくでもない男!!」という目線で読めるはずです。
ある意味、とてもリアリティがあり、夢と魔法の物語にとても大きな影響を与えてくれます。
ヴィランを好きになると楽しさ2倍
普通に映画を観ていると、やはり主人公に近いキャラクターが好きになることが多いと思います。
ayumi14
ディズニーには勧善懲悪のストーリーも多いですから当然です。
しかしこの『みんなが知らない』シリーズを読むと、ヴィランのことが好きになります!
私は特に『みんなが知らないリトル・マーメイド 嫌われ者の海の魔女アースラ』で、アースラのファンになりました。
ディズニー みんなが知らないリトル・マーメイド 嫌われ者の海の魔女アースラ (講談社KK文庫) | ディズニー | 読み物 | Kindleストア | Amazon
www.amazon.co.jpアースラは実はアリエルの叔母で、兄トリトンの策略により人間に育てられたという設定がこの物語で語られます。
とにかくアースラは何も悪くないのです。悪いのはトリトン。そう思える内容です。
それを踏まえた上で『リトル・マーメイド』でのアースラの振る舞いと見ると、気丈で健気なキャラに思えてくるから泣けます……!
ヴィランの過去を知ると、今までの何度も見たはずの映画の世界の奥行が一気に増えて、見方がガラリと変わります。
大人こそ2倍、3倍楽しめるというのはこの要因が大きいです。
まだまだ続く人気作
この『みんなが知らない』シリーズ、今は第2フェーズで『101匹わんちゃん』のクルエラを主役にした最新刊が出たそうです。
まだ読んでいないので気になるところですが、そういえば今年は5月に実写映画『クルエラ』も公開予定だったな、と気付きました。
クルエラ役は、『ラ・ラ・ランド』のミア役でおなじみのエマ・ストーン!💕
冒頭の少女のあどけなさが残るクルエラが可愛すぎやしませんか……!!
70年代のロンドンを舞台にしているというのも設定がかっこよすぎてシビれる……!!!
と、個人的に大変楽しみにしています。
ayumi14
映画館で観るか、Disney+のプレミアアクセスで観るか悩むところです。
話しが逸れてしまいましたが、本と映画が同じ年に公開されるということは、関連があるのでしょう。
本を読んでから、Disney+で『101匹わんちゃん』を見返して、『クルエラ』を観る、という流れで決まりですね。
以上、『小学生向け『みんなが知らない』シリーズを大人こそ読むべき理由2選』でした。