キャシアン・アンドー|10話までおさらい&11話ネタバレ解説

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スター・ウォーズ『キャシアン・アンドー』11話『フェリックスの娘』のネタバレ考察です。

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ちょっとその前に頭の中を整理したいです…(息切れ)

まずはここまでの11話、軽く振り返ってみます。
(おさらいなのでスキップする方は目次へと進んで下さいませ。)

第1クール(1〜3話)

フェリックスを拠点に行方不明の妹を探すキャシアン・アンドー
養母マーヴァにも秘密で嗅ぎ回る中で、帝国軍の部品を入手。幼馴染ヴィックスは、ブローカーのルーセン・ラエルとキャシアンを引き合わせる。
ルーセンは以前からキャシアンに目をつけており、大義のために戦わないかと反乱活動に誘う。
保安本部プリ=モーのカーンは、隊員を殺害した容疑者としてキャシアンを特定、フェリックスまで追い詰めるが、すんでのところで逃げられ解雇される。

第2クール(4〜6話)

ルーセンは元老院議員モン・モスマから支援を受けながら、反乱活動を指揮する人物だった。
惑星アルダーニでは帝国軍からクレジットを盗む計画が、ヴェルをリーダーとする反乱軍によって進行。キャシアンは傭兵として仲間に加わるのだった。
“アルダーニの目”という天体ショーに紛れて強盗をする計画は、何とか成功。
生き残ったのはキャシアン、ヴェル、シンタ
しかし反乱活動に身を投じる気のないキャシアンは、盗んだクレジットから少し拝借し立ち去ってしまう。
アルダーニの件はルーセンの耳にも入り、まさかの成功に声をあげて笑うのだった。

第3クール(7〜9話)

アルダーニの件以降、帝国の締め付けがきつくなり、その影響はフェリックスにも及んでいた。
キャシアンは身バレを恐れて惑星ニアモスへ逃避するが、誤認逮捕され懲役6年の判決を下されてしまう。
ナーキーナ・ファイブという刑務所に入れられたキャシアンは、アルダーニの件以降、誤認逮捕や不当な刑期延長がされている事実を知る。
一方ヴェルとシンタは、口封じのためにキャシアンを探すが、なかなか見つけられない。
また標準局に再就職したカーンは、職権を使ってキャシアンの情報を収集していることが保安局のミーロ監査官に見つかり、厳重注意される。

そして現在、第4クール(10〜12話)の真っ只中です。

では今回は第11話『フェリックスの娘』を読み解いていきます。

スター・ウォーズに反する儚さ

今回は最終的にフェリックスに全てのベクトルが向かうストーリーでした。

キャシアンの養母マーヴァが亡くなり、その葬儀が2日後に迫っているからです。

そして重要なのは『伝える』というキーワード。

  • フェリックスで輸送屋を営むザンは、キャシアンにマーヴァの死を“伝える”
  • ルーセンはソウ・ゲレラに、スパイを仕込んでいることを“伝える”
  • メルシはナーキーナ・ファイブでの出来事を人々に“伝える”ために別れる。
©️Lucas Film
マーヴァの死を知ったキャシアン

そしてもうひとつ重要なのは、アルダーニで亡くなった仲間ネミックが“伝える”ために遺した宣言書(マニフェスト)

キャシアンに託されたこの宣言書は、ニアモスの荷物の中に入っていて、今回ちらっと映りました。

ネミックの声で「専制政治は…」と再生されたことから、録音音声のようです。

一般的に『スター・ウォーズ』で連想されるジェダイやフォースなどの大味なSF要素とは異なり、『キャシアン・アンドー』は人々の営みの中に湧き出すストーリーが精密に描かれます。

この“伝える”というテーマは、どれもとても儚い行為です。

ある人は自分が元気であることを“伝える”つもりが、相手がすでに亡くなっていることを“伝え”られる。またある人は大義のために死を覚悟し、自分の遺志を“伝える”ために仲間に託す。

この視点で観ると、とても切ないエピソードでした。

「大義=戦争」

For the greater good.(大義のためか)
Let’s call it war.( ではこう呼ぼう、戦争)

ソウ・ゲレラ|『キャシアン・アンドー』
©️Lucas Film
ルーセンと口論になるソウ

反乱分子であるアント・クリーガーが発電所爆破を計画しているが、実は帝国保安局はとっくに嗅ぎつけている。

ルーセンはスパイからの情報でそれを知っているが、クリーガーに伝えようとしません。

クリーガーの作戦に加勢するつもりだったソウは、そんなルーセンに不信感を抱きます。

クリーガーに作戦を中止させて、帝国を動揺させるか?または帝国の思惑通りクリーガーを捕らえて満足させ、隙を作るか?

ルーセンは後者を選びます。

ルーセンは決して情には流されません。
一方のソウはクリーガーに対して、同じ反乱分子としての仲間意識があります。

この口論の最後、ソウが言い放ったのが冒頭のセリフです。

反乱活動は確かに戦争でしょうが、ソウとルーセンでは思想が違うということが改めて浮き彫りになりました。

『ローグ・ワン』でモン・モスマはソウについて「彼の過激さ故、袂を分かった」という旨の話をしますが、過激なのはルーセンも同じだと十分に伝わるシーンです。

『フェリックスの娘たち』が隠した伏線?

今回のタイトル『フェリックスの娘たち』。

劇中ではその存在は一度語られるのみで、タイトルにするほどのキーワードだろうかと疑問が残ります。

“フェリックスの娘たち”とは、伝統的な葬儀のための準備をする女性たちのことを指すようです。

しかしここに、重要な2人も加えたいところ。

それはヴィックスとシンタです。

ヴィックスはミーロ監査官の尋問によって廃人同然にされてしまい、いまだにフェリックス内に幽閉されています。一方のシンタは、キャシアンの行方についての手がかりを掴むために、マーヴァの家を見張っていました。

©️Lucas Film
尋問されるヴィックス

どちらも葬儀の日には動きがありそうなので、次回第12話を注視したいです。

もしくは、これは可能性としては低いですが、マーヴァの死自体が偽装では?とも感じます。

なぜならマーヴァの遺体が、劇中で登場しなかったからです。

葬儀を装ってマーヴァとフェリックスの娘たちが、最期の大一番を打つのではと勘繰ってしまいます。

『スター・ウォーズ エピソード3:シスの復讐』でパドメの葬儀を利用して、アナキンの子供を巧妙に隠すというシーンがありました。

帝国の引き締めに反応するように、反乱に覚醒していたマーヴァのこと、彼女がもう一波乱起こすのではないかと期待せずにはいられません。


『キャシアン・アンドー』は全24話なので、次回12話が折り返し地点です。

まだまだ大義に目覚めないキャシアンが、どのように変わっていくのか、引き続き楽しみましょう!

スター・ウォーズ『キャシアン・アンドー』11話『フェリックスの娘』のネタバレ考察でした。


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