スターウォーズ:スケルトン・クルー|銀河の新たな時系列とネタバレまとめ解説と考察、シーズン2予想も

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ayumi

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This is the way.

ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
ディズニーとスターウォーズ界隈を行ったり来たりしています。
YouTubeも更新したりしなかったり。

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『スケルトン・クルー』のネタバレまとめ考察です。
ドラマシリーズでは初の子どもが主人公の作品!

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それだけでちょっと距離を置いた方も多いかもしれませんが…

何を隠そう、私も最初はあまり期待していなかったのですが、ジュード・ロウが大好きなので無視できませんでした。
そして結果的に『マンダロリアン』の次に好きなシリーズと言っても過言ではないほどハマりました!

銀河の時系列の中で、なぜ子ども視点の物語が描かれたのか、そこにはある名作へのオマージュも見え隠れします。
まだ見ていないという方にも興味を持ってもらえると大変嬉しいです。

物語の背景|ジェダイ失墜後の銀河の現実

まずはあらすじから紹介します。

家族の待つ星に帰るため、謎の男と搭乗員(クルー)を組むことになった子どもたちを主人公に、宇宙船でのハイスピード・アクションや、未知の海賊たちとの激闘、そしてレトロポップな音楽にも乗せた、スター・ウォーズ未経験のファンでも楽しめる、まったく新しい「スター・ウォーズ」の本予告となっている。果たして子どもたちは無事に故郷へと戻ることができるのか。“謎の男”は一体何者なのか、そして彼の真の目的とは?出口の見えない壮大な銀河で、子どもたちの友情と青春、そして成長が描かれる―。

『スター・ウォーズ:スケルトン・クルー』の本予告が解禁!ディズニープラスで12月3日(火)独占配信!

『スケルトン・クルー』は、スター・ウォーズの年表では、帝国崩壊後の混沌とした時代が舞台。
ジェダイの影響力が失われた後の銀河系で、謎の惑星から飛び出した子どもたちの冒険が全8話で描かれます。

主人公たちはクローン戦争中に隠された惑星で生活する子どもたちで、本人たちはそんなことは知らず平和な日々を過ごしています。
この時系列は、『マンダロリアン』とほぼ同時代であり、ジェダイの時代を超えた新たな銀河の現実を垣間見れる貴重な作品です。

惑星アト・アティンに住む子どもたちは、偶然見つけた宇宙船が飛び立ってしまい銀河を彷徨うことに。
そしてひょんなことから、その子どもたちと手を組むことになったのがジュード・ロウ演じる指名手配海賊のジョッド。

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実写版『ピーターパン』でフック船長を演じたから海賊も板についてきましたね…!

このジョッドが謎にフォースっぽい力を使ったり、果てはライトセーバーを扱ったりするので「ジェダイ!?」と子どもたちも困惑。
実はジョッドは幼少期にフォース感応者として見出され、ジェダイとしての修行を積むはずだったのが、オーダー66が発動したため未達のまま銀河に放り出された存在。

つまり子どもたちもジョッドもある意味で似た境遇だったということ。
お互いを牽制しながら、結局最後まで「いい人」になることはなく、海賊としての自身の矜持を守ったジョッドは、モヤモヤも残りますが潔いとも言えます。

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これをすごくコミカルに表現すると『カリオストロの城』のラストみたいな感じだと思いました!

異文化理解の魅力|エピソード4の良さ

『スケルトン・クルー』では、今までのスターウォーズ作品では登場しなかった惑星が多く登場します。
子どもたちが故郷アト・アティンを探しながら、さまざまな惑星に降り立ち、その文化や生物などと対峙する様子は『マンダロリアン』と似ている点かも。

特に良かったのはエピソード4で惑星アト・アクランに行く回。

アト・アティンだと思って降り立ったのは、故郷とは似ても似つかない荒廃した惑星アト・アクラン。

そこで子どもたちはヘイナという子ども兵士に救われます。
自分たちと同じ年頃なのに、大人に混ざって抗争の前線に走っていくヘイナ。
アト・アティンは他の惑星から完全に遮断された星だったため、ヘイナのような境遇があることをこの時初めて知った子どもたちは少し成長します。

環境が違いすぎて気後れしてしまいそうですが、ここで意外にもヘイナと打ち解けたのはニールでした。

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この2人が!!とても!!!いいんですよ!!!!

ニールは子どもたちの中で、1番気が優しく臆病な子です。
彼はアト・アクランの抗争についても和解の道がないのかとヘイナに話します。
ヘイナは生まれた時から戦いの中で生きているため、ニールのような考えには初めて触れたようなリアクションです。
つまりお互いがお互いにとって、未知の存在だったんでしょうね。

別れ際にニールにキスして、この顔です。

シリーズラストで、ニールは故郷アト・アティンを守るためにヘイナにヒントをもらったあるものを使います。
「ヘイナの星と一緒だ!」と叫ぶ彼の言葉にうるっときたのは私だけではないはず。

このエピソードの監督はダニエルズ。
2022年『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の監督でもある彼らが、このエピソード4を手掛けたのは驚きでした。

オマージュから続編予想|『オズの魔法使い』との類似点

『スケルトン・クルー』は物語全体が『オズの魔法使い』を下敷きにしています。

カンザスの農場でおじ夫婦と一緒に暮らす少女ドロシーと愛犬トトは、巨大な竜巻に巻き込まれ、魔法の国オズにたどり着く。エメラルド・シティに住むオズの魔法使いに頼めばカンザスに戻してくれると聞いたドロシーは、道中で出会った知恵のない案山子、心を持たないブリキ男、臆病なライオンとともに魔法使いのもとを目指すが……。

オズの魔法使 : 作品情報

右からファーンがドロシー、ウィムがかかし、KBがブリキの木こり、ニールがライオン。
ファーンは威勢がよく、船長としてみんなに頼られたりもしますが、内心はとても不安で戸惑っています。
思うところはありながらも母に反抗できず、学校でも学級委員を任されるなど優等生です。
カンザスの田舎でおじさんおばさんとの閉鎖的な暮らしにどこか不満を持ちつつ、虹の向こうを夢見るドロシーとどこか重なります。
ファーンもドロシー同様、実は子どもたちの中で最も「お家が1番」と思っているキャラクターです。

ウィムはジェダイと冒険に憧れる少年ですが、実力は全く伴っておらず、他メンバーから責められることも多い立場。
彼の突拍子も無い行動でトラブルに巻き込まれたり、そもそもアト・アティンから宇宙船が発進してしまったのもウィムのせいだったりします。
ジョッドからも甘ったれだと揶揄される場面も。
脳みそをもらって賢くなりたいというかかしと、いつも考えが足りていないウィムはやはり似ています。

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ちなみに『オズの魔法使い』ラストでかかしはオズの国の王様になっているのでシーズン2では立派に成長したウィムが見れるかも?

KBは頭脳明晰でファーンの補佐的なポジションを担います。
しかしエピソード6で明かされたように、学校でも浮いた存在だった彼女には心のすきまがあり自分の気持ちをうまく伝えることができなかったりなど、ファーンとの仲がこじれることも。
KBの保護者は女性2人で、母と祖母というような歳の差ではなかったため、何か事情があるのかもしれません。
またKBは幼い頃に事故に遭い、その蘇生のために人工装置をつけており、定期的にメンテナンスが必要な状態です。
ハートがほしいというブリキの木こりの悩みは、KBの本質的な弱点と重なるかもしれません。

ニールはウィムの友だちで、心優しくも臆病で、とても慎重な性格です。
両親と弟たちと暮らしており、家族仲も良く愛情あふれる豊かな家庭で育った様子が語られます。
33に住み着くネズミのことも可愛がっていたり、ヘイナと心を通わせたり、『スケルトン・クルー』で最も人気を得たキャラクターと言ってもいいでしょう。
彼自身は悩みなどないようにも見えますが、やはりその臆病さには多少のコンプレックスがあります。
アト・アクランで暴走する33を、命懸けで止めたのはそのコンプレックスの反動でしょう。
百獣の王にも関わらず勇気が足りないと自分自身を奮い立たせてドロシー一行に加わったライオンとニールは本当に似ています。

そして肝心の「オズの魔法使い」、これはアト・アティンを統治している”監理官”のことです。
監理官に会えるのはごくごく選ばれた国民だけですが、アト・アティンに暮らす人々の生活の全てをこの監理官が統治しています。
その正体は旧共和国時代に作られたシステムで、最終的には破壊されて終わりました。

ちなみにこの監理官のデザインは『オズの魔法使い』を参考にしていることも明かされています。

先述のように『オズの魔法使い』には続編『オズの虹の国』『オズのエメラルドの都』などがあります。
特に『オズの虹の国』は原題では『かかしとブリキの木こりのさらなる冒険』。

ここから『スケルトン・クルー』のシーズン2予想ですが、成長したウィムとKBが新たな冒険に出るのはどうでしょう。
また4人全員で冒険に出るとなると、こじつけのような理由が必要になるので、4人の中からウィムとKBを抜粋してまた銀河へ飛び出していく物語です。
もしくはディズニー伝説のカルト実写『OZ』よろしく、病んでしまったファーンが救いを求めて銀河へ旅立つ話とか…

『スケルトン・クルー』は、スター・ウォーズ宇宙における新たな物語の可能性を示す重要な作品です。
全8話を通じて、大規模な戦争や英雄的な戦いではなく、生存と成長、そして希望を描くこの作品は、銀河系の人間ドラマに新たな光を当てています。

既存の人気キャラの登場などもなく、独自の視点で描かれたからこそ、初心者にもおすすめできるスターウォーズ作品です。

正直、シーズン2があるかどうか非常に怪しいところではありますが、私はとても好きな作品の1つになったのでここに記しておきます。

以上、『スケルトン・クルー』のネタバレまとめ考察でした!

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ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
ディズニーとスターウォーズ界隈を行ったり来たりしています。
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