ビジョンズで感じる日本アニメ今昔

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ayumi

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ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
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Disney+にて『スターウォーズ:ビジョンズ』が公開されました。

ayumi14

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バッド・バッチ終わってから1ヵ月ちょっと、長かった……

『ビジョンズ』は今までのスターウォーズのどのシリーズとも違う、短編アニメのオムニバスシリーズ。

先に概要だけ引用します。

全世界を興奮と歓喜で満たし、社会現象を巻き起こし続けてきた空前のエンターテイメント「スター・ウォーズ」。この銀河で最も有名なシリーズを生み出したルーカスフィルムとスター・ウォーズにとって創造のルーツとなった日本との新たなプロジェクトが始動。世界最高峰のクオリティを誇る作品を送り出してきた日本のアニメクリエイターたちの“ビジョン”を通してスター・ウォーズの新たな物語が描かれる。

Disney+『スターウォーズ:ビジョンズ』

ビジョンズは全9作品。

本ブログでは1記事3話ずつ考察していきます。

アニメにあまり詳しくない私ですが、1話目からワクワクしっ放しでしたよ。

一緒に楽しんで行きましょう!

こちらも是非読んで行って下さい♪

不気味な水墨画?『THE DUEL』

旅を続ける浪人の男とドロイド
その日、2人が立ち寄った村は長い間、日々、野盗集団による過酷な暴力の犠牲となっていた
だが、村人達は意を決し少しずつ集めた金で雇った用心棒達と行動を起こす
野盗集団と用心棒たちの戦い。当初は優勢にみえた用心棒達だったが、現れた野盗の女ボスによって形勢は逆転する…番傘型の赤いセーバーを携えた彼女はシスだったのだ
一部始終を見ていた浪人は真っ直ぐシスの元へと向かっていく

Disney+『スターウォーズ:ビジョンズ』

まるで水墨画のような粗いモノクロのタッチで描かれる、純和風スターウォーズです。

ほぼモノクロですが、ライトセイバーの明かりなど光るものには色彩が与えられており、特にラストでこのテイストが最大の効果を発揮します。

江戸時代初期と思われる生活様式でありながら、ドロイドが農作業を手伝っていたり、帝国の残党が戦車に乗っていたりと、スターウォーズの世界をそのまま日本の歴史に当てはめた不思議な世界観です。

そしてこの『THE DUEL』の特筆すべき点は、独特なアニメーションの動き方。

個人的にはカルトアニメ『少女椿』を思い出しました。

少し不安感を煽るような作風。

立体のように見えて、実際は平面的なキャラクターたち……

それもそのはず、制作はあの『ポプテピピック』『ニンジャバッドマン』の神風動画。

これはこれで不安感がクセになります

この作風の中に、ドロイドもシスもサンドピープルもいるって、カオス過ぎませんか…?

第1話目から、オマージュシーンの連続。

サンドピープルに至っては、映画からそのままトレースしたような動きをしてくれます。

時代劇に代表される日本映画と、トゥーンレンダリングが引き出す不気味さのコントラストを楽しみたい方におすすめです。

EP1のワクワク感が永遠に続く『タトゥイーン・ラプソディ』

元ジェダイや廃棄ドロイドなど、訳アリのメンバーが集いアウターリムを転々としながらライブ活動をしていたバンド、スター・ウェイバー。
バンドリーダーのギーザーはギャング稼業の一族から裏切り者として追われ、ついには凄腕賞金稼ぎボバ・フェットに連れ去られてしまう。
ギーザーの公開処刑が近づく中、バンドメンバーは惑星タトゥイーンの犯罪王ジャバに取引を持ち掛けた。
自分たちの命と引き換えに、最期のライブをさせてくれないか、と……

Disney+『スターウォーズ:ビジョンズ』

第1話を観た後、そのままこの第2話を観ると、画風のギャップがとても大きいです。

最初はどうしても幼いタッチの画風に目が行ってしまいます。

制作したスタジオコロリドは第42回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した映画『ペンギン・ハイウェイ』やゲーム『パズル&ドラゴンズ』のテレビCMなど代表作多数。

2015年のパズドラCM

しかし物語が始まって1分43秒あたりで、多くのスターウォーズファンが声を上げるでしょう。

ボバ・フェットが現われるからです。

3等身のボバ、とても強い設定のはずなのに可愛く見えてしまいます。

アニメなのを良いことに、ボバがライブハウスのフロアにダイブしたり、リズムに乗ったりとやりたい放題!

カノンではなく、レジェンズだからこそ出来る(そもそもビジョンズがレジェンズなのかどうか、未だ名言されてはいないようですが、タイトルの響きからレジェンズだろうと推測します)ことだろうと思います。

この物語自体も、ロックバンドの活動をベースにしたストーリーなので、テンポがとても良い上に、舞台はEP1で少年アナキンがポッドレースをした会場。

EP1の「今から冒険が始まるんだ!」というワクワク感が、物語全体を包んでいます。

ボバ好きはもちろん、青春ものが好きな方にもおすすめです。

THE日本アニメ要素てんこ盛りの『THE TWINS』

平和と繁栄が続く共和国から遠く離れた未知の領域で、かつての銀河皇帝が扱った恐るべきダークサイドの力によって生みだされた双子の暗黒卿<Am>と<Karre>は、銀河帝国の残党を率いてシスの復権と新たなる銀河帝国の再建を企んでいた。
強大な力を持つ邪悪な究極兵器も完成し、まさに今、新帝国旗艦<ツインスター・デストロイヤー>起動の最終調整が行われていたのだった……。

Disney+『スターウォーズ:ビジョンズ』

まずTWINS=双子、ということで往年のスターウォーズファンはレイアとルークのことを想起するでしょう。

この物語に出てくるAmとKarreは帝国の残党がクローン技術で造り出した双子のようなので、レイア&ルークと境遇は似ていると言えます。

制作したトリガーはかつてアニメ『天元突破グレンラガン』の制作に携わったスタッフが設立したスタジオで、最近では映画『プロメア』が公開されました。

THE TWINSと世界観もどことなく似ています

生まれながらの暗黒卿である双子が、自分たちの生きる意味のために戦うストーリー。

途中で2人とも戦艦を飛び出して、生身のまま宇宙空間で戦います。

ドロイドですら宇宙服を着ている描写があるので違和感ですが、カノンではレイア姫が宇宙空間から生身で生還しているので、フォースの力でそれくらいチャラに出来るのでしょう。

宇宙空間で縦横無尽に動きながら、ライトセイバーで戦うシーンは鮮やかで躍動感があり、まさにトリガーお得意の世界観。

双子の話だけあって、やはりラストも、しっかりオマージュされていました。

今の日本アニメらしさを存分に堪能したい方におすすめです。


『スターウォーズ:ビジョンズ』シーズン1第1~3話について考察しました。

次回は第4~6話を考察します。

お楽しみに!

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