高畑勲とアナ雪の驚くべき共通点

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ayumi14

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引きこもり系ワーママ

ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
Twitterはオンオフ含めて4アカウント管理しているため、寝ている時以外はほぼ常駐。
歩道橋をただ歩く動画を撮ったりもしています。

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福岡市美術館で4/29より開催されている「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」に行ってきました。

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すいません、早速ディズニーではありません。

しかしじっくり観覧して、気づきも多かったので備忘録としてこちらに残しておきます。きっと後で何かの参考になるはず……!(何とは言わない)

高畑勲監督について

せっかくなのでまず初めに高畑勲さんの略歴を簡単に記載します。

知っとるわ!という方は先へお進みください。

畑 勲(たかはた いさお、1935年10月29日 – 2018年4月5日)は、日本の映画監督、アニメーション演出家、プロデューサー、翻訳家。畑事務所代表、公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団理事。日本大学芸術学部講師、学習院大学大学院人文科学研究科主任研究員などを歴任、紫綬褒章受章。

1959年に東映動画に入社。『太陽の王子 ホルスの大冒険』で長編をはじめて演出した後、1971年からAプロダクションに移る。以後『アルプスの少女ハイジ』や『母をたずねて三千里』などのテレビアニメを経て、宮崎駿とともに設立したスタジオジブリで監督作を手がけた。アニメーション研究家からは、類型化されないキャラクターの演技や感情表現を持ち込んだこと、丹念な日常描写で生活感を与えたことや、背景とキャラクターの一体化といった革新的な表現に挑み続けた点を、アニメーションに対する功績として評価される。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%95%91%E5%8B%B2

宮崎駿監督、鈴木敏夫プロデューサー、そして高畑勲監督。この3名がジブリの看板メンバーと言っても過言ではありません。

今まで宮崎駿監督のドキュメンタリーや映画の考察などは観たことはあっても、こんなにじっくり高畑勲監督自身や作品の系譜に触れたことがなかったので、良い機会だと思い行ってみました。

アナとアルムの少女

高畑勲監督と言えば、1974年のアニメシリーズ『アルプスの少女ハイジ』が有名です。

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私は小学生のころ、KidsStationで再放送を観ていました。

今もテレビCMなどでパロディが作られるほど、何世代にも亘って日本人の生活に溶け込む作品です。

このハイジに関する展示の中で、企画段階のハイジのデザインも見ることが出来ます。
その中で私は『アナと雪の女王』のアナの幼少期にそっくりなハイジを見つけました。

着ている服の配色、髪型、ちょっとヤンチャそうな表情もアナとハイジ(仮)は瓜二つでした。

下記のサイトよりハイジの作画監督・キャラクターデザインを務めた小田部羊一さんのインタビューと共にアナそっくりのハイジも見ることが出来ます。

https://www.swissinfo.ch/jpn/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%A1-%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%97%E3%82%B9%E3%81%AE%E5%B0%91%E5%A5%B3-%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%82%B8-%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%BC_%E5%B0%8F%E7%94%B0%E9%83%A8%E7%BE%8A%E4%B8%80-%E7%A7%98%E8%A9%B1/41707654

思えばハイジの舞台はスイスとフランクフルト(ドイツ)、アナ雪の舞台はノルウェー、近くはありませんが文化圏的に共通するものがあるのかもしれません。

アナもハイジのように、着ぶくれした服を脱ぎ捨てて肌着のままで山に駆け出す姿が目に浮かびます。

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こちらから『アルプスの少女ハイジ』の第1話が無料で観られます。着ぶくれシーンは13:30あたりです。

https://www.b-ch.com/titles/1399/001

カリオストロの原型?

その他にも、高畑監督が影響を受けた1952年のフランスのアニメ『やぶにらみの暴君』(改作後『王と鳥』)は、石畳の街並みや急勾配の宮殿を疾走感たっぷりに走り抜ける様子が『ルパン三世 カリオストロの城』を彷彿とさせます。

今回展示の中で初めてこの作品の存在を知りましたが、70年以上前にこんな迫力のあるきれいなアニメ作品が作られていたことに驚きました。

ディズニーでも『白雪姫』『ピノキオ』など戦前の作品だとは未だに信じがたいですが、こちらの作品はむしろ「ディズニーじゃなくてもこんな作品を作れた時代だったのか…!?」という小学生並みの感想です。

本命はかぐや姫

また高畑作品の中で私が一番好きな『かぐや姫の物語』もとてもボリュームのある展示がされていて嬉しかったです。

かぐや姫の物語』(かぐやひめのものがたり)は、『竹取物語』を原作としたスタジオジブリ制作の日本のアニメーション映画。監督は高畑勲が務め、2013年11月23日に公開された。キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」。高畑による監督作品は1999年の『ホーホケキョ となりの山田くん』以来、14年ぶりとなる。高畑は本作公開から4年半後の2018年4月5日に死去し、本作が最後の監督作品となった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%8B%E3%81%90%E3%82%84%E5%A7%AB%E3%81%AE%E7%89%A9%E8%AA%9E

この遺作で高畑監督が注力した「線」「余白」について語られる映像がありましたが、私も展示されている数々のセル画をまじまじと見て、その「線」(境界線)に目を奪われていました。

例えばこの『平成狸合戦ぽんぽこ』のセル画。人物と背景の境界や輪郭などは、細い線で描かれるのみでそれが強調されることはありません。

一方『かぐや姫の物語』はこちら。

1フレームずつカットすると、もはや何を描いているかわからないほどシンプルな作画なのに、映像にすると迫力満点できちんと造形が浮かび上がります。

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私が『かぐや姫の物語』が好きな理由は、何とは言えないけれど全体に漂う“おかしみ”です。

展示を見て、その“おかしみ”とは、高畑監督の残してくれた“余白から想像するストーリー”なのだと感じました。

見た人それぞれが頭の中で補完する登場人物の心情こそが、この映画の醍醐味なのかもしれません。

高畑作品の中の、初期の欧米の要素と後期の日本の要素、どちらもとても興味深かったです。

以上、『高畑勲展』についてでした。

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