今回はみんな大好き『アナと雪の女王』について初めて書きます。
ayumi14
特に人気があるシリーズだけにちょっと緊張しますね……
この記事は『アナと雪の女王のすべて』というDisney+で配信されている制作ドキュメントについてシンプルにまとめています。
たった43分のコンテンツでしたが、メモ取りっぱなし・見どころ満載でした。
目次
新しい世代のためのおとぎ話
80年代後半~90年代のディズニー・ルネサンスの時期の内容の変遷については、以前少し触れました。
アナ雪の原型は1937年にウォルトディズニーが企画したもので、その後様々な事情で眠らせているうちに、世の中が皮肉になりすぎて、おとぎ話を素直に受け入れる土壌がなくなってしまいます。
しかしこの企画を実現したのは、かのジョン・ラセターです。
ジョン・アラン・ラセター(John Alan Lasseter, 1957年1月12日 – )は、映画監督、プロデューサー、アニメーション作家。アメリカ合衆国のカリフォルニア州ハリウッド出身。かつてウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ、ピクサー・アニメーション・スタジオ両スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)を兼任した。またディズニーパーク等の企画開発を行うウォルト・ディズニー・イマジニアリングのプリンシパル・クリエイティブ・アドバイザーも務めていた。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%82%BB%E3%82%BF%E3%83%BC
ジョンはプリンセス不在の10年を見事に終わらせた『プリンセスと魔法のキス』そして『塔の上のラプンツェル』を製作総指揮した人物です。
世の中が『シンデレラ』や『白雪姫』のようなプリンセスではない、何か別のキャラクターを求めていることを見抜き、『アナ雪』で新しいおとぎ話に行きつきます。
これはディズニーの長い歴史の中でも、特筆すべきターニングポイントです。
「王子様は迎えに来ない」と言い切る潔さ
元々ウォルトの企画段階ではヨーロッパのおとぎ話『雪の女王』がベースになっており、『アナ雪』とは全く違う物語になる予定だったそう。
その後物語は手が加えられていき、氷の女王エルサのもとに心を凍らせてもらいに来る農家の娘・アナの話というところまで行きつきます。
エルサは今とは全く違う風貌で、『リトル・マーメイド』の魔女アースラと『101匹わんちゃん』のクルエラを足して2で割ったような意地悪そうな顔つきの、かつてのディズニー映画にありがちな悪者でした。
しかし、氷の女王は「力を持っているだけ」なのになぜ悪者なのか?
現代の価値観とのズレに気づきます。
そして名曲『Let It Go』がエルサに力を与え、エルサは悪者でなく、みんなが共感できるキャラクターへと変身します。
理解されなくても構わない、私は1人で生きる!というこの解放感は「めでたしめでたし」のかつてのディズニー映画にはなかった展開ですが、これが爆発的なヒットの理由です。
迎えに来たと思った王子様は実はクズ野郎、髪がボサボサの風呂に入らない男が運命の人、プリンセスはよだれを垂らして眠るし、女王は王子なんかいらない!!という有様。
この潔さが2000年代のスタンダードになるのでしょう。
クリストフの必要性
これは私が日ごろから感じていて、つい口に出してしまうことです。
ayumi14
この話、クリストフいなくても成立するよね……?
クリストフについては『アナ雪2』の考察の際にディスりたいと思います。(お察し)
最終的にアナと結ばれるクリストフですが、王子でもなければお金持ちでもない、何ならアナから仕事をもらってやっと生活が出来るうだつが上がらないヤツなんですが、そんなキャラクターが主要なポジションにいるというのも、ある意味でダイバーシティの一環なのでしょうか。
ayumi14
オラフは絶対必要!💕💕
以上、『アンチプリンセス『アナと雪の女王』大ヒットのたった1つの要因』でした。