アナと雪の女王|オープニングの曲の意味、舞台、超重要キャラ徹底解説#1

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ディズニールネサンス育ち。
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『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』についてのネタバレ考察#1です。

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ディズニー黄金期の代表作!!

生涯で観た回数が多い映画TOP5には入るであろう作品。
改めて通して観ると、発見がとても多くて驚きました。
数回に分けて徹底的に洗い出していきます。

1作目、2作目ともにネタバレを含むので未見の方はご注意下さい。

オープニングのあの曲の意味

まずは1作目『アナと雪の女王』のオープニングについて。
アヴァンタイトル(タイトルが出る以前のシーン)の曲は『Vuelie』(feat. Cantus)です。
1作目ではアヴァンタイトル以外では使用されませんが、『アナと雪の女王2』では重要な場面で登場します。

©️Disney

ノーサルドラの人々が、アナとエルサを歓待する際に全員で合唱するなのです。

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このシーンを初めて観た時、鳥肌立った…!!

『Vuelie』はフローデ・フェルハイムが1994年に作曲した『Eatnemen Vuelie』を原曲としています。
『Eatnemen Vuelie』はサーミ人の民族音楽ヨイクと、讃美歌『イエス君はいとうるわし』に影響された曲。
アレンデール王国があるとされる北欧と地理や文化的にも合致しています。

1作目ではノーサルドラはその存在さえ出てこないのに、アヴァンタイトルで続編の匂わせがあるという特殊な構造。
『Let It Go』の考察でも書きましたが、『アナと雪の女王』は2作目ありきで制作されたとしか思えない伏線がたくさんあるのが特徴です。

公式には『アナと雪の女王』制作当時は、2作目の構想はなかったとのこと。
しかしこのアヴァンタイトルの曲といい、『Let It Go』の歌詞といい、1作目の時点で回収しきれていない伏線が多く、奥が深い作品だと言えます。

続編匂わせ

アヴァンタイトルの曲の後、雪の結晶が生成されていく様子が映し出されます。
そしてここでやっとタイトル『アナと雪の女王』。

このタイトルの文字は、よく見ると氷で作られています。
しかしこの文字は氷が溶けるように消えてしまい、人影が出現。
人影は氷を突き、観ている人は初めて視点が凍った川の中にあるのだと気づきます。

凍った川と聞いて、ピンと来た方もいるかもしれません。

この川がもしアートハランだったとしたら、どうでしょう?

©︎Disney
『アナと雪の女王』オープニング
©️Disney
『アナと雪の女王2』アートハラン

アートハランは『アナと雪の女王2』でエルサがたどり着いた、この世のすべてを知っている母なる川。
1作目と2作目を見比べてみると、バックに見える山の形状などは違いますが、山間部の氷河というシチュエーションは同じです。

また『アナと雪の女王』のオープニングでは、幼少期のクリストフの動きにも注目。
彼が氷を持ち上げようとすると、氷が一瞬飛び跳ねます。

©️Disney


その動きはまるで氷が意志を持っているかのよう。
『アナと雪の女王2』でエルサが水の精霊として使役するノックを彷彿とさせます。

©️Disney
エルサと水の精霊ノック

ノックは必ずしもアートハランでしか会えないわけではありませんが、アートハランの特別な力でクリストフにも聖霊の力が見えた(使えた?)という見方も可能。

また『アナと雪の女王』のオープニングの舞台がアートハランだとすると、他にも面白い解釈ができます。

タイトルがアートハランに眠っている。
つまりアナとエルサやアレンデールの過去未来のすべてをアートハランは知っていると暗示しているのです。

アートハランは『アナと雪の女王2』の冒頭で初めて、アナとエルサの母イドゥナによって語られます。

©️Disney
アナとエルサを寝かしつけるイドゥナ

川だけが知ってる
昔私の母が
アートハランという川の歌をうたってくれた
過去のすべてを知る川よ
あらゆる秘密を

イドゥナ『アナと雪の女王』

つまり1作目『アナと雪の女王』のオープニング時点で、「アートハランに行けば全て解決する」と見せてしまっています。

実は重要人物・クリストフ

『アナと雪の女王』で主人公たちより先に出てくるのが、幼少期のクリストフです。
氷職人たちに混ざって切り出し作業をしていますが、いつの間にか置いていかれています。

©️Disney

クリストフは氷職人の誰かの子供で、子守がてら仕事に連れてこられたのかと思っていましたが、どうやら違うようです。

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子ども連れてきたこと忘れて勝手に帰るなよ!!と思ってました

ジェニファー・リー監督によれば、クリストフは孤児院の出身
しかし孤独を好むため、孤児院を抜け出し、氷職人に勝手について回っていたとのこと。

またクリストフはサーミ人であることも明かされています。

サーミ人(サーミじん、北部サーミ語:Sápmi)は、スカンジナビア半島北部ラップランド及びロシア北部コラ半島に居住する先住民族。
サーミ人の信仰は、そもそも森羅万象に宿る様々な精霊を対象とした精霊信仰であった。季節、人間や動物の健康や繁栄、自然がもたらす様々な災害や恩恵、あらゆる物が精霊の力によるものと信じていた。

サーミ人-Wikipedia

先に説明した『アナと雪の女王』のアヴァンタイトルで使われている曲『Vuelie』は、サーミ人の民族音楽がベースになっています。
この『Vuelie』が劇中ではノーサルドラの曲だったことから、クリストフもノーサルドラと実は関係のある人物なのではないでしょうか。
ノーサルドラは精霊と共存する人々。
幼少期のクリストフが氷を持ち上げようとした時に、氷が1人でに跳ねたのも、彼がノーサルドラに近いサーミ人であることと関係があるはずです。

クリストフの謎については、上記以外にも「アナと初対面のふりをした理由」「なぜ急に歌い出すのか」など今後も取り上げていこうと考えています。


『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2』についてのネタバレ考察#1でした。

まだ1作目のオープニングについてしか考察していませんが、これだけでもシリーズの全体像を把握するのにとても重要な要素が詰まっていたと思います。

ここだけの話、2作とも1度観ただけでは全然理解できませんでした。

ディズニー黄金期の代表作を知ることは、ディズニーの“今”を知ることにも繋がります。

楽しい!面白い!だけではない『アナと雪の女王』シリーズ考察、次回をおたのしみに。

ディズニー黄金期と暗黒期について詳しく知りたい方はこちらもどうぞ!

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