【ネタバレ注意】ロンが日本人を絶対に裏切らない理由

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『ロン 僕のポンコツ・ボット』のネタバレ考察です。

デザインが日本っぽい可愛さ

最新式ロボット型デバイス<Bボット> ―それは、スマホよりハイテクなデジタル機能に加えて、持ち主にピッタリな友達まで見つけてくれる夢のようなデバイス!そんな<Bボット>で誰もが仲間と繋がる世界で、友達のいない少年バーニーの元に届いたのはオンライン接続もできないポンコツボットのロンだった。 出会うはずのなかった1人と1体が‟本当の「友情」“を探すハートウォーミング・アドベンチャーが今、始まる―

20世紀スタジオ『ロン 僕のポンコツ・ボット』

以下、ネタバレ考察です!

ベイマックスよりベイマックス

劇場で予告編を初めて観たときから感じていたこと。

ayumi14

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これは、ベイマックスでは……?

白くて、丸い、ロボットの友達。

孤独な少年のもとに現れる。

主人公が日本人という珍しい作品

ロンとベイマックスは何が違うのか?公開したら絶対確かめに行く~!と決意していた作品です。

結果として、ロンはベイマックスよりベイマックスでした。

日本公開時のポスター

このポスターを見る限り、ハートウォーミングなドラマが展開されると想像します。

ベイマックスはマーベルコミックの『ビッグヒーロー6』が原作です。

原作を知っている方にはある程度想像出来ていたのかもしれませんが、馴染みの薄い日本人には全くイメージ出来ていなかったはず。

一方、ロンは裏切りなしです。

確かにロンは、思いのほか暴れん坊でいじめっ子たちを面白半分に殴ったりします。(ベイマックスは絶対しない)

でも主人公のバーニーと終始一緒にいて、少しずつ学習しながら一生懸命バーニーの役に立とうと努力するのです。

ロンはトラブルにより一部プログラムが抜けているエラーの個体なのですが、最終的には開発者がロンの存在を認め、他のロボットのコードもロンと同じものに書き換えることでハッピーエンド。

見終わった直後の感想は

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これが日本人の想像したベイマックスやーーー!!!

ベイマックスはベイマックスで大好きです。ディスっているわけではありません。

スターウォーズ好きの心をくすぐる要素

ロンは白くて丸いかまぼこ型のロボット。

手足のような部品が付いていて、足を車輪のように動かすことで自力移動が出来ます。

猛スピードでバーニーのキックボードを引っ張ったり、水に浮かんでも故障しない強固なボディ。

新3部作で大活躍のあの子
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スターウォーズのBB-8のような愛らしさ!

実は製作の裏でこんなことがあったそうです。

そして今回、ディズニーが生み出してきたかわいいロボットキャラクターたちに仲間入り間違いなしのキュートな姿を見せるのが、本作のポンコツBボットのロン。ジャン監督とサラ監督はロンのデザインを、『スターウォーズ』のBB‐8を作った会社に相談したという。

『ロン 僕のポンコツ・ボット』デザインは『スター・ウォーズ』由来? ロンの魅力に迫る

なるほど納得です。

スターウォーズシリーズのドロイドは、どれも鉄の塊感のあるデザインにも関わらず、動きで愛らしさを感じさせる独特の中毒性があります。

ロンにもスターウォーズのDNAが流れているという、ちょっと嬉しい展開でした。

ちなみにBボットについては、ロンが初期設定のまま(劇中では「全裸」と表現される)なだけで、実際はユーザーがカスタマイズして楽しむものです。

劇中ではストームトルーパーやダースベイダー、シスの暗黒卿にカスタマイズされたBボットが随所で見られます。

主人公の家庭に見る移民の現実

主人公バーニーは、学校で1人だけBボットを持っていない孤独な少年。

2歳の時に母親が亡くなって以降、父と一緒に祖母の家に引っ越してきたという設定です。

どこから引っ越してきてどこに住んでいるということは名言されませんが、

  • ブルガリアに叔父さんがいる
  • おばあちゃんが反共産主義
  • 家でヤギとトリを飼っている

この要素を合わせるとバーニーは恐らくブルガリア移民なのだということがわかります。

ちなみにおばあちゃんの反共産主義は筋金入りで、バーニーの6歳の誕生日パーティの余興として、スターリンの写真にナイフ投げをさせる(!)という衝撃のシーンも。

おばあちゃんはBボットを売っているストア(アップルストアのような近代的なお店)に行って、このヤギとBボットを物々交換してくれと頼んで店員さんに苦笑いされたり、何かと浮いたキャラクターです。

お父さんも仕事に夢中でバーニーを気にかけてやれなかったというものの、要領があまり良くなく、少しズレている印象。

だから2人ともバーニーが学校で孤立していること理解しきれていないのです。

移民の家庭が全部こうだ、という押し付けではないにしろ、受け入れた側の国民から見たときの印象が透けて見えるのが少し怖く感じました。


若年層のSNSでのいじめのニュースを見るたびに、「今の時代に生まれていなくてよかった」という大人の声を聞きますが、この映画の冒頭を見たときも同じことを思う人が多いはず。

でもこのロン、どこかドラえもん的な要素も感じられるのです。

いじめられっ子ののび太が、未来から来たドラえもんと友達になるストーリー。

ドラえもんの連載開始が1969年なので、少なくとも60年代くらいから子ども時代の苦悩は根本的に変わっていないということではないでしょうか。

そう考えると、今「大人」の人も、今「子ども」の人もロンに共感する気持ちはきっと同じです。

以上、『ロン 僕のポンコツ・ボット』の考察でした!

ayumi

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