ディズニーの実写作品は映画だけではありません。
今回は実写ドラマシリーズ『ワンス・アポン・ア・タイム』について解説します。
ayumi14
略称は「OUAT」です!
(Once Upon A Time)
この作品の魅力はディズニーやおとぎ話のキャラクターが絡み展開していくドラマチックな面白さ。
そしてなんといっても再現度の高い実写キャラクターです!
ただし原作に忠実なキャラクターもいれば、そうでないものも。
今回はキャラクターを軸に、両面から解説をしていきます。
OUAT初心者の方も、以前ハマっていた!という方も一緒に楽しんでいただけると嬉しいです。
ネタバレを含みますので、ご注意を!
目次
ドラマの概要
まずは『ワンス・アポン・ア・タイム』について概要を引用します。
誰もが知る『白雪姫』や『アナと雪の女王』など有名なディズニー作品のキャラクターが、現代の世界に閉じ込められ、物語の世界とシンクロする衝撃的な設定で話題となった大ヒットドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』。
誰もが知る“おとぎ話”と“現実世界”が交差する禁断のミステリー。白雪姫や赤ずきん、ピノキオ、アナと雪の女王などおとぎ話やディズニー映画のキャラクターが予想外の設定で次々と登場し、様々な謎と呪いがどう解けてゆくのか?にのめり込む、エピソードが進むほど“ハマる”海外テレビドラマです。各シーズン約40分のエピソードが約20話で構成される壮大なドラマシリーズ。
『ワンス・アポン・ア・タイム』特集!全シーズンをイッキ見で楽しもう
まずは1話観てみると、世界観はわかりやすいでしょう。
悪い女王の呪いによって記憶を消され現実世界へ飛ばされてしまったおとぎ話の主人公たち。
『ワンス・アポン・ア・タイム』特集!全シーズンをイッキ見で楽しもう
現実世界の舞台は、アメリカメイン州のとある町、ストーリーブルック。
息子と名乗る少年に導かれ、ストーリーブルックへとやって来た主人公エマ・スワン。
少し気になる住人たちの様子、そしてヘンリーが持つ不思議な絵本に導かれ、エマはこの街の謎を解くカギに少しずつ近づいていく。
なぜこの町に呪いがかけられたのか―?
物語は主にストーリーブルックと、その他の世界の2つを軸に展開していきます。
ストーリーブルックは現実の世界。
その他の世界とは、おとぎ話の世界であり、そこではよく知られたキャラクターたちが自分たちの人生を生きています。
世界や時間軸を行ったり来たりしながら、物語が進んでいくのです。
シーズンは7までありますが、実際はシーズン6までとシーズン7では大きく異なる世界観になっています。
シーズン6までは一貫してエマが主人公でしたが、シーズン7ではエマの息子のヘンリーとその家族が主人公。
ayumi14
正直、シーズン7は失速感が否めないので今回はシーズン6までをメインに解説していきますね。
実写成功キャラと驚きの展開
ここからはキャラクターにスポットライトを当てます。
まず実写化大成功したと言えるキャラの紹介です。
シーズン3から随所で登場するアリエル。
ベルや白雪姫と面識があり、人魚の持つ特性を活かして助けてくれるキャラでもあります。
エリック王子に一目惚れし、彼を探すなどの設定は『リトル・マーメイド』と同様。
2014年から放映されたシーズン4のメインキャラ。
『アナと雪の女王』が公開された翌年に放映され、その再現度の高さから大きな話題になりました。
アナとエルサだけでなく、彼女らの叔母であるイングリッドというオリジナルキャラが登場し、ストーリーブルックは大きなトラブルに巻き込まれます。
クリストフも出てきますが、こちらの再現度もとても高かったです。
ピクサー唯一のディズニープリンセス作品『メリダとおそろしの森』(2012年)の主人公メリダ。
アニメ同様、勇敢で責任感の強い性格。
作中ではアーサー王物語のキャラたちとのクロスオーバー。
スコットランド周辺の異なる物語が一気に展開される迫力も魅力的でした。
一方、個人的に驚いたキャラ設定も紹介します。
一般的に知られているキャラのイメージと全く異なっていたり、またはシリーズ内でキャラ変して再登場したりなど、闇が深い部分です。
シーズン1から全シーズン通してのメインキャラでもある白雪姫。
一般的なイメージとは異なり、7人の小人たちと盗賊まがいの行為をしながら、継母である悪い女王から身を隠していたという設定。
森の中を華麗に逃げ回り、機転を利かせて生き延びる様は圧巻。
チャーミング王子より頼りになること間違いなしのつよつよキャラ。
パッと見でラプンツェルだとわかる方はいないと思います。
大人気キャラにも関わらず、なんとシーズン3第14話に登場するのみという驚きの展開。
ちなみにシーズン7のヴィランであるヴィクトリア・ベルフリーの正体がラプンツェルでした。
こちらは一般的なイメージのラプンツェルに忠実で、OUAT通しても珍しい“焼き直し”されたキャラです。
見ての通り、年齢を重ねた後のドロシーです。
オズからカンザスに戻った後、理解者であるエムおばさんが亡くなってからまたオズに戻ったという設定。
こちらもとてもたくましい女性に成長していて、ドロシーだと言われないとわかりませんでした。
最終的に赤ずきんのパートナーとなるという驚きの展開も。
個人的に好きなキャラベスト3
ここからは個人的なお気に入りのキャラを3人紹介します。
自分の妻を殺したルンペルシュテルツキンことワニを追ってストーリーブルックにやってきた。
当初はヴィランとして登場したものの、徐々にエマと恋仲になり、最終的には結婚。
復讐に燃えた過去を捨て、ストーリーブルックで生活することを選ぶ。
女たらしかと思いきや、エマに惚れてからは一途で、プロポーズの方法を悩むなど人間らしい側面も。
西の悪い魔女であり、白雪姫の継母であるレジーナの異父姉。
強力な魔法が使えるものの心は孤独であり、理解し合えたはずのハデスを目の前で亡くすなど辛い経験が多いキャラ。
それゆえ、改心したかと思わせて裏切るエピソードには事欠かない。
常に「ゼリーナを信用してもいいのか?」という疑心がまとわりついてしまう。
しかし前述のように、喪失経験の多さから同情の余地は十分にあり、その心の弱さと力の強さのギャップが魅力でもある。
ネバーランドを舞台に繰り広げられるシーズン3のヴィランとして登場したピーター・パン。
彼とロストボーイズがエマたち一行をゲリラ的に襲うシーンはシリーズ屈指の緊張感!
本来子どもたちの憧れの存在で、永遠の少年であるピーターが実はヴィラン、しかも実は元はオッサンだったという衝撃設定です。
ピーターの元の名前はマルコムで、なんとシリーズ通しての巨大なヴィランであるルンペルシュテルツキンの父親。
少年のヴィジュアルながら、邪悪な表情を見せるピーターを一度見ると、ピーター・パンのイメージが一変することは請け合いです。
OUATには多くのヴィランが登場しますが、その誰もが印象的です。
また製作総指揮を執ったアダム・ホロウィッツとエドワード・キッツィスは、「キャラクターが自分の過去を乗り越える様を描く」ことを重視しています。
だからこそヴィランがヴィランになった過程が見えてきて、キャラクターに魅力が加わるのです。
個人的には、特にピーター・パンのキャラクターが衝撃でした。
ピーターになる前、彼がマルコムだったときから現在に至るまでのストーリーは壮絶で二転三転していきます。
最終的にピーターはバッドエンドを迎えたはずが、しつこく蘇ってきたりなど、忘れた頃にやってくる恐怖に驚きの連続です。
ayumi14
もう『ピーター・パン』を平常心で観れない…
OUATは「希望」「家族」に焦点を当てたシリーズですが、ヴィランの特に闇が深い部分がこのピーター・パンというキャラクターだったように思います。
ディズニープラスで全シリーズ配信中ですので、未見の方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
以上、ディズニー実写ドラマ『ワンス・アポン・ア・タイム』の解説でした。