『クルエラ』続編は25年前に公開済?話題の『101』を比較してみた!

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ayumi

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ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
ディズニーとスターウォーズ界隈を行ったり来たりしています。
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今年5月に公開され、すでに続編制作も決定している『クルエラ』。

主演エマ・ストーンも続投決定!

『101匹わんちゃん』のヴィランとして有名なクルエラ・ド・ヴィルの生い立ちを描いた映画です。

鑑賞直後の考察も是非ご覧下さい。

しかし、この『クルエラ』公開時から話題になっていた、もう1つの『クルエラ』をご存知でしょうか。

まさに怪演!

今回は25年前にすでに公開されていた、『クルエラ』続編的映画『101』を比較考察していきます!

同じ世界線のクルエラ

まずは『101』のあらすじについて紹介します。

運命の出逢いはロンドンの公園。2匹の素敵なダルメシアン、ポンゴとパーディが恋におち、そしてその飼い主、ロジャーとアニタも恋におちた。15匹の子犬も生まれ、幸せいっぱい新婚生活を送っていたのだが、その裏では毛皮マニアのクルエラが、子犬の毛皮でコートを作ろうと企んでいた。15匹の子犬はおろか、街中のダルメシアンが誘拐されたからさあ大変!ポンゴの必死の捜索が続けられる中、子犬たちもまた、仲間の犬たちの助けを得て何とか逃げ出そうとする。99匹のダルメシアン犬の大脱走が、今始まった―。

Disney『101』

これだけ読むと1961年のアニメ映画『101匹わんちゃん』の焼き直しのように感じますが、決定的に違うところがいくつかあります。

  • 舞台は現代(1990年代後半)のロンドン
  • アニタはクルエラの下で働くデザイナー
  • パーディと同時にアニタも妊娠

この3つをベースに比較考察していきます。

まず、舞台を現代にしたのは、当時の技術では1960年代の街並みや人を再現するのは難しかったからでしょう。

この頃のディズニー映画独特のおしゃれさが大好きです

ただ、この改変が奇しくも『クルエラ』の続編と言われる要因にもなっています。

なぜなら『クルエラ』は1970年代が舞台でクルエラ自身は20代半ば。

一方『101』は1990年代が舞台でクルエラ自身は40代後半。(恐らく)

つまり、時間軸がほぼ一致しているのです。

もちろん、『クルエラ』と『101』ではロジャーとアニタの年齢にギャップがあったり、ジャスパー・ホーレスとの関係も全く異なります。

しかし『クルエラ』のクルエラの20年後が『101』のクルエラだと言われると、納得してしまうほどキャラクター性が一致しているのです。

いかにクルエラというキャラクターが象徴的でイメージしやすい優秀なキャラクターかということがわかりますね。

アニタ=2代目クルエラ?

『101』ではパーディの飼い主アニタはクルエラの会社“HOUSE OF DEV IL”で働くデザイナーです。

描写は少ないものの『101匹わんちゃん』でもアニタはデザイナーという設定ですが、クルエラとは雇用関係になくあくまで旧友。

恐らく学生時代の友人という雰囲気です。

『101』のアニタはブチ模様のドレスをデザインし、それがクルエラの目に留まり、さらに豪華なデザインにするためにダルメシアンの毛皮を欲しがるという設定。

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アニタが着火しとるんかい!!!←

元々クルエラは毛皮が大好きで、動物園のシベリアトラを殺して毛皮を盗むという犯罪にもすでに手を染めているのですが、それにしてもまさかアニタのデザインが発端で子犬が追われることになるなんて。

『101』でのアニタは、デザイナーとはいうものの割と地味なルックスで、堅実な性格のキャラクターです。

99匹の子犬を盗んだクルエラは最終的に逮捕されますが、もしクルエラが去った後アニタがデザイナーとして野心を持って出世していったら……?

クルエラを超える才能でファッション界に君臨するようになったら……?

あくまで妄想ですが。

『クルエラ』でクルエラがバロネスを超えたように、その続編ではアニタがクルエラを超える。

ヴィランは続く。

バロネスとクルエラはダークサイドな関係です

アニタがヴィラン化して、また騒動を起こす話…というのは確かにちょっと違う世界線のストーリーですね。

25年で変わったものと変わらないもの

『101匹わんちゃん』では当然犬にスポットが当っているものの、『101』は90年代の実写映画なので犬を主役にするには限界があります。

そのため、犬と人間の境遇をリンクさせることで、観客にストーリー展開を理解させる必要があったようです。

つまり『101』でアニタとパーディが同時に妊娠しているのは、これが原因でしょう。

しかしこの設定、現代で表現すると切り口は全く変わったはずです。

ここからは『101』での実際の表現と、2020年代で表現した際のイメージを比較していきます。

『101』2020年代
クルエラ「優秀な女性はみんな結婚で辞めてしまう」結婚しても仕事は続ける
子どもが出来る=仕事辞める!?と迫る子どもが出来ても仕事が続ける
アニータの勤めるファッションデザイン会社「HOUSE OF DEVIL」の社長で結婚を嫌悪するクルエラ・デ・ビルは独り身を謳歌する

クルエラがヴィランである以上、ネガティブな発言や設定は仕方のないことですが、『101』が制作された1990年代の女性の置かれた状況が今とは多少異なることがわかります。

もし『101』を現代でリメイクしたら、アニタはもっと仕事熱心だという描写が増えたはずです。

まるで『クルエラ』でエステラが一流デザイナーを目指して、トイレ掃除から始めたように。

『101』ではアニタのデザインはクルエラに一目置かれるものの、本人が「この仕事が好き!」という描写はほとんどないので、逆に違和感があります。

またクルエラが結婚を嫌悪している=だから独身という設定も、現代では不必要な価値観です。

結婚・妊娠したアニタに対して、クルエラが過剰にリアクションする場面もないので、大して気に留めていないと思いますが……。

一方、変わらないのはロジャーの描かれ方。

ロジャーは『101匹わんちゃん』『101』『クルエラ』を通して、時代は変わってもキャラ設定がほとんどブレない、クルエラ並みに貴重なキャラクターとも言えます。

どの作品でもロジャーは優男で、才能はあるけど、お金はない。

超妄想で比較してみたので参考までに。

『101』2020年代
ゲームデザイナーベンチャー起業家かインフルエンサー
クルエラに気圧されるクルエラに気圧される
クルエラを悪役にしたゲームで稼ぐクルエラからヒントを得た炎上系マーケティングで稼ぐ
ayumi14

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全世界のロジャー推しの皆さん、怒らないでください。

男性の描かれ方はほとんど変わらないのに、女性の描かれ方が大きく変わったのがこの25年なのかもしれません。

ちなみに『101』公開当時のキャッチコピーはいま、夢が現実になる。

ディズニーの実写映画のパイオニア的存在であるため、そのように表現されています。

夢が現実になりまくっている現在のディズニー映画ですが、『クルエラ』をきっかけに実写の古典を振り返ってみるのも面白いですよ。

以上、『101』考察でした。

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