ディズニーの受難~フェアリ―・ゴッドマザー考察~

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ayumi

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ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
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Disney+のトップ画面に出てくるたびに気になっていた『フェアリー・ゴッドマザー』を遂に観ました。

ayumi14

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観る時期、間違った……!!!

なぜならこれはクリスマス映画だからです。

あの悩める女子の夢を描いた古典映画『ブリジットジョーンズの日記』の監督・キャストで作ったDisney+オリジナル映画だというから驚きです。

月に800円も払っていないのに、こんなにいろいろ観れちゃっていいんですかねぇ…(信者)

続編は古典というには少し早いか(2016年公開)

今回はこの映画を中野京子先生のこちらの著書と共に考察していきます。

フェアリ―なのかゴッドマザーなのか

フェアリ―と言えば「妖精」これは誰でも脳内変換可能ですが、では「ゴッドマザー」とはどんなイメージでしょうか。

友だちが目覚ましにこの曲を使っていて旅行先で飛び起きた記憶

代母、女性の後見人。キリスト教の宗派カトリックにおいて、子供の洗礼式に立ち会って名を与え、霊魂上の親として保護する役割を担う、実親でない成人信者の女性を指す(男性の場合は「ゴッドファーザー」)。霊魂上の母親ではあるが、ゴッドマザーの子供と実母の子供が教会での正式な結婚をすることはできない。

コトバンク「ゴッドマザーとは」

日本人がこの言葉に馴染みがないのは、キリスト教用語だからです。

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キリスト教系の大学で美術史を学んでいた私も、この言葉は知りませんでした……

ちなみにディズニーが子ども向けのサイトでしている「フェアリーゴッドマザー」の解説では、ただの魔法使いのおばあさんのようにしか書かれていません。

つまり、後見人的立場「ゴッドマザー」魔法使い的オプションを付けたものが「フェアリ―ゴッドマザー」なのです。

ちなみにこの『フェアリ―・ゴッドマザー』という映画、原題は『Godmathered』です。

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何で名詞が過去形になるんですか…(困惑)

学生時代、英語は得意だったもののこの13年くらい全然勉強していない私が一所懸命調べたところによると、こういう理由っぽいです。

  • 名詞を動詞のように使うことがある
  • この場合の名詞は過去分詞になり受動態の意味

ということは、『Godmathered』とは『後見人にさせられた女性』という意味?

うーん、これはちょっと正解がわかりませんでした。

ただ物語の流れとして、マッケンジーの願いを叶えて初めて、エレノアは「フェアリ―ゴッドマザー」になれるという設定なので、マッケンジーの後見人に「させられた」という解釈はあながち間違ってもいないかもしれません。

そもそも冒頭でエレノアがマッケンジーの願いを見つけたので、自分で選んで「させられて」いるとも言えますが…

英語に詳しい方、いらっしゃいましたら教えて下さいませ。

帰ってきたエレノア的展開

おとぎの世界マザーランドで暮らす妖精のエレノアが、フェアリ―ゴッドマザーになるべく現代のボストンにやって来たことから全てが始まります。

ボストンの地元テレビ局でディレクターを務めるシングルマザーのマッケンジーと共に、ロケ現場に行く度にエレノアはハプニングを起こし、街は大騒ぎ!

でもこの流れ、何かを思い出します…

これを観るとヒトラーが理想の上司に見えることが怖かったです

『帰ってきたヒトラー』も、ヒトラーのモノマネ芸人として人気が出て、テレビ出演までしてしまうというシーンがあります。

エレノアは劇中でカメラに映ってしまうことはあっても、自分から映りに行っているわけではないので少し違いますが、こういった設定の映画はわかりやすく面白いですよね。

これからはテレビではなくYouTubeに映ってしまうという設定の方が現実的な世の中になって来るかもしれませんね。

ハッピーエンドは人それぞれ

この映画のラストシーンは想像と少し違いました。

エレノアを連れ戻しに来たフェアリ―ゴッドマザー養成学校の校長モイラが、『魔法にかけられて』の継母のごとくボストンに降臨。

続編制作決定おめでとうございます!

エレノアの信念に対して否定的なモイラ校長に向かって、エレノアはイベントステージで愛について熱弁します。

真実の愛はプリンセスと王子様だけのものではない。
家族の愛も真実。
同性も異性も関係ない。

会場にいる人々はそれに同意、モイラ校長もブラボー!!と言わんばかりに大賛成、エレノアは無事にフェアリ―ゴッドマザーになり、新しく養成学校の先生になり様々な人種の男女の子どもが混ざったクラスにその信念を伝える…めでたしめでたし。

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最後詰め込みすぎでは…??

この映画はラストで一気に現代のダイバーシティな価値観に寄せた結論に持って行きます。

確かにハッピーエンドは男女が結ばれることだけではなく、結婚で言うとむしろそこからが始まりですし、結婚しなくてもハッピーな人はハッピーですし、フェアリ―ゴッドマザーになりたい男の子がいても大いに結構です。

ただファンタジー映画を観ている側としては、最後で一気に現実に引き戻されてしまった感は否めません。

ハッピーエンドが人それぞれという時代は、創り手にとっては受難の時代なのかもしれません。

以上、『フェアリ―・ゴッドマザー』の考察でした。

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