1985年公開『コルドロン』についての解読企画第1弾です。

ayumi14
いつもは“考察”なのに、なぜ“解読”?
ディズニー暗黒時代の恐ろしさをご堪能下さい。
まずはあらすじを紹介します。
勇敢な戦士を夢見る少年ターラン。予知能力を持つブタのヘン・ウェンを邪悪な魔王ホーンド・キングから守るよう、ターランは師匠のドルベンから命じられます。ホーンド・キングの狙いは、ヘン・ウェンの力を利用して魔法の壺「ブラック・コルドロン」を探し出すことでした。この壺からは恐ろしい不死身の軍隊を作り出せるのです。せっかくの初の大役にもかかわらず、ターランが目を離した隙にヘン・ウェンはホーンド・キングの城に連れ去られてしまいます。ホーンド・キングの野望を打ち破るため、ターランは新たに出会った仲間のおかしなガーギやエロウィー姫たちと共に立ち上がります。少年たちの波乱に満ちた冒険を通じて、本当の勇気と友情を伝えてくれるディズニーの珠玉のファンタジーです。
コルドロン|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式
ホーンド・キングに聞き覚えのある古のDヲタの皆様。
東京ディズニーランドにかつて存在したこのアトラクションのラスボスです。
1986〜2006年まで存在した、ディズニーパークでも東京にしかない特別なアトラクションでした。
このアトラクションがオープンした1986年は、日本での『コルドロン』公開年。
アトラクションの企画当時は映画の公開前ということで、まさか世間の評判がこんなことになるとは思わず、「最新作のヴィランをラスボスにしよう!」という流れがあったのかもしれませんね。
では今回は、主要な登場人物の謎にスポットを当てて解読して参ります。
原作小説を元に解読しますのでご留意下さい。
目次
主人公が「豚の世話係」?

主人公ターラン。
勇士になることを夢見るが、実際はブタの世話係。
ドルベンと2人で森の中に住んでいる。
もうどこから突っ込んでいいかわからない設定!
ターランの原作での名前はタラン。
戦場に捨てられていたところを、予言者ダルベン(ドルベンの原作での名前)に拾われて以降共に暮らしています。
しかし成長し普通の生活に飽きてきたタランに、ダルベンは「予言豚ヘン・ウェン」の飼育係という重要な役割を与えるのです。
つまり「ただのブタ」の世話係ではなく、「予言者が飼っている予言豚」の世話係なので、非常に重要な地位にあります。
どこの姫様ですか?

可憐なヒロイン・エロウィー姫。
地下牢に閉じ込められたターランを導き、その後行動を共にします。
そもそもエロウィー姫はどこの国の姫?
エロウィー姫の原作での名前はエイロヌイ王女。
モーナ島のリール家最後の王女で、邪悪なアクレン女王の下で魔法修行をしている際に角の王に捕われてしまう。
光る玉黄金のペリドリンを従えている。
このペリドリンは「名前のみ知られる魔法」であり、王家の人間もその正体についてはわかっていない。
つまりエロウィー姫は『コルドロン』に出てくる舞台とは違う場所からやってきた登場人物。
光る玉が劇中でただ光って付いてくるだけなのは、そもそもエロウィー姫もその扱い方がわかっていないから。
ガーギは何の生物?

ターランが森に入って一番最初に出会るのがガーギ。
毛むくじゃらで指は4本、だけど人間の言葉をしゃべる不思議な生き物。
そもそもガーギは動物なのか、妖精のような存在なのか?
実は原作でもガーギがどんな生物なのか明言されていません。
人間と獣の中間のような生物であり、他に仲間はおわず、彼自身が唯一の種です。
『コルドロン』でもガーギは一人ぼっちで友だちがいない描写が強調されていたのは、この設定のためだと思われます。

ここまでで謎の1/10も解読出来ていません。
謎が謎を呼ぶので、調べてみてさらに謎を発見してしまう点も恐ろしいです。
今回はメインキャラの3名を解読したので、次回はメイン以外のキャラの解読をしていきたいと思います。
気長にお付き合いいただけると大変嬉しいです。