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【ネタバレ注意】アマプラ版『シンデレラ』がハードモードすぎて笑えない理由

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ayumi14

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退職モラトリアム中

ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
ディズニーとスターウォーズ界隈を行ったり来たりしています。
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AmazonPrime独占配信で『シンデレラ』が公開されました。

黒髪のシンデレラ

ミュージカル&コメディ色の強い現代的なシンデレラという触れ込みで、公開をとても楽しみにしていた作品の1つです。

ayumi14

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コロナ禍で出来た趣味の1つがミュージカル映画鑑賞です。
(一番好きなのは『マンマ・ミーア!』)

『シンデレラ』と聞くと、当然比較してしまうのがディズニー版の『シンデレラ』でしょう。

今回は、アマプラ版とディズニー版でどのように変わったのかをまとめて考察していきます。

動画でサクッと観たい方はこちら!

プリンセスモノは時代遅れ?

まずアマプラ版『シンデレラ』の概要について紹介します。

昔ながらのシンデレラの物語を新たな視点でコミカルにミュージカル化した本作。
カミラが演じたのは野心的なシンデレラで、魔法使いの妖精(ビリー・ポーター)の力を借りて、夢を実現するために奮闘することになる。
邪悪な継母役は『アナと雪の女王』のイディナ・メンゼルだ。
人気コメディアン、ジェームズ・コーデンの発案による物語で、監督・脚本は『ピッチ・パーフェクト』シリーズの脚本家ケイ・キャノン。
カミラはオリジナル楽曲も書き下ろすなど、名実ともに映画の中心的な役割を果たしている。

シネマトゥデイ『新たな実写版『シンデレラ』劇場公開を断念…アマプラへ』

こちらにも書いてある通り、アマプラ版のシンデレラはとても野心的。

家事に駆け回る描写はほとんどなく(むしろ家事は“花嫁修業”として姉たちが行っている)、ドレスの仕立て屋という夢を叶えるために飛び込み営業のようなことまでやってのけます。

そして何より特筆すべきは、シンデレラはプリンセスにならないこと

王子に求婚されるも、自分の夢を叶えるために他国の女王の専属アーティストとして世界各地を巡る旅に出ることを選びます。

王子もそれに同意、「妃」ではなく「愛する人」というポジションを獲得することに成功し、めでたしめでたし!

ayumi14

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このラストは本当に驚きました……!!

この展開、ちょっと既視感があったのですが……

みんな大好きアナ雪!

イディナ様大活躍の『アナと雪の女王』(2013年)。

こちらも確かにプリンセスモノに分類されますが、蓋を開けてみれば両親のいない孤独な姉妹の喧嘩の話が展開され、男性陣はほぼそっちのけです。

アマプラ版『シンデレラ』もシンデレラが1人で夢のために奮闘し、結婚することもプリンセスになることもなく、さらに夢を追い続ける!というストーリー。

『プリンセスと魔法のキス』(2010年)でも自身の叶えたい夢(それもかなり現実的)を持つヒロインでした。

2010年代から続いたプリンセスモノの新機軸が、2020年代に入って「もはやプリンセスにもならない」というアップデートをしたと言えます。

承認欲求を隠す必要なんてない

アマプラ版『シンデレラ』のもう1つのキーワードは“承認欲求”です。

物語ダイジェスト付

「みんなに知ってほしいの 私の存在を」と冒頭から高らかと歌い上げるシンデレラ。

衛兵の交代式で先王の像に上っていたのを、民衆の前で注意されて一言。

まぁいっか 注目されるのって 良い気分だし」

ディズニー版のシンデレラも、継母や姉たちからいじわるをされてもめげず、何なら言い返すくらいの自我は持っていて、苦境にもめげずに夢を抱き続ける辛抱強さがありました。

しかしアマプラ版のシンデレラは、強さのベクトルが全く違います。

自分自身を世に知らしめて、認められたい、夢を叶えたいという気持ちを恥じることなく表に出すのです。

承認欲求をさらけ出すのは恥ずかしいことという意識は、2020年代にはもはやありません。

SNSネイティブ時代においては、承認欲求があるのは大前提として、自分の目的のためにそれを上手く活用していく時代です。

ディズニー版が公開されたのは1950年代、それからもう半世紀が経っていることを考慮すると、シンデレラの人格自体にこれくらいの改変があるのは当然のこと。

ただ、アマプラ版を“シンデレラ”の物語として観ると違和感が拭えない方も多いでしょうから、1人の女性のサクセスストーリーとして鑑賞することをおすすめします。

全てを手に入れるのは無理な時代

アマプラ版のシンデレラは歌い上げます。

うつむかずに 顔を上げて
泣いてないで おびえずに進もう
自分の思いを しっかり伝えるの
なれるわ 不敵に 大胆に 賢く
激しく タフに もっと強く
クールに 穏やかに 落ち着いて
愛さえあれば すべてうまくいく

「Rhythm Nation / You Gotta Be」 Camila Cabello, Idina Menzel & Cinderella Original Motion Picture Cast
ayumi14

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求められるものが多すぎやしませんか……

「愛さえあれば すべてうまくいく」という歌詞が、まるで取ってつけたように感じるほどです。

また、自身が作ったドレスを売りに広場に出たシンデレラが、「女は店を持てない」と言われたときにこう言い返します。

「女は子供を産んで家事こなしてる だったら商いだってちゃんと出来るはず!」

アマプラ版ではシンデレラは結婚に憧れているという描写はなく、自分の夢のために邁進することしか考えていません。

だから、「幸せな家庭も、自分の夢も全て叶えたい!」というわけではないのです。

現代は選択肢やそれぞれの希望が多種多様で、「すべてを手に入れる」のはもはや無理な時代。

ディズニー版の時代は、「王子様と結婚する」ことが女性の全てで、結婚さえしてしまえばあとは何があろうとめでたしめでたしで締めくくれる時代でした。

アマプラ版では老年の王・王妃の関係を通して、「結婚すればめでたしめでたしではない」ということも描かれます。

人生に“めでたしめでたし”は存在しない、常に自分自身をアップデートし続ける必要があるのです。


さて、アマプラ版『シンデレラ』を観た率直な感想は、「推せないシンデレラ」でした。

ayumi14

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すいません、意識低い系なので……

むしろシンデレラよりも推せたのは、継母です。

イディナ様演じる継母は、ディズニー版ほどいじわるではなく、むしろシンデレラのためを思って敢えて厳しめの助言をします。

2人の娘には“花嫁修業”と称して洗濯をやらせたりもします。

そして、王子に見初められたのがシンデレラだとわかったら、「家族のために王子と結婚して!お願い!」と懇願するのです。

ただの家族想いのお母さん……!

もちろん最終的にはシンデレラと和解し、彼女の夢を応援してくれます。

2014年公開ディズニー実写版『シンデレラ』

ディズニー実写のケイト様の鋭すぎる美しさが光るトレメイン夫人とは全く違う、魅力的な継母像でしたね。

以上、2020年代にアップデートされたアマプラ版『シンデレラ』の考察でした。

ayumi14

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