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【ネタバレ注意】大人こそ『あの夏のルカ』で心のデトックスをしよう!

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ayumi14

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退職モラトリアム中

ディズニールネサンス育ち。
『アラジン』は一生で一番多く観た映画になる予定。
ディズニーとスターウォーズ界隈を行ったり来たりしています。
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『あの夏のルカ』いよいよDisney+で公開されました。

保育園の入り口にポスターが掲出されたり、テレビCMが流れていたので、子どもも私も楽しみにしていました!

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そして期待をゆうに超える、素敵な余韻……✨

本題に入る前に、あらすじだけざっくり紹介しますね。

シー・モンスターの少年ルカ・パグーロは、海底に沈んでいる人間のものに興味を持ち、人間の世界への好奇心を止められずにいた。そしてある夏の日、人間の世界を知るアルベルト・スコルファノと出会った彼は、シー・モンスターの掟を破り彼と共に人間の世界へと足を踏み入れる。身体が乾くと人間の姿になるという性質を持つ彼らは、水に濡れると元の姿になってしまうため、この秘密を人間に知られる恐怖心を抱きながらも、目の前に広がる人間の世界に魅了されていくのだった。

Wikipedia『あの夏のルカ』

今回もポイントを3つに絞って、『あの夏のルカ』を考察していきます。

動画でさくっと見たい方はこちら。

日本人にとって一番観やすいピクサー作品

『あの夏のルカ』はエンリコ・カサローザ監督にとっての初長編。

イタリア・ジェノヴァ出身で、ピクサー入社後は『レミーのおいしいレストラン』や『カールじいさんの空飛ぶ家』に参加しています。

そしてこのエンリコ監督が多大な影響を受けているのが日本のアニメ、とりわけ宮崎駿監督作品の大ファンを公言しています。

「僕が育った1980年代、イタリアには全ての日本のアニメがあった。ロボット物から『キャンディ・キャンディ』『ハイジ』『ルパン三世』までね。『天空の城ラピュタ』や『風の谷のナウシカ』を観た時に、『待って、このスタイルは知っている!』となった(笑)。宮崎監督の作品だったから、僕はこんなにも『ルパン』や『未来少年コナン』が好きだったのか! とね。だから僕は何年にもわたって彼の映画のファン。

『あの夏のルカ』に色濃い日本のアニメの影響!今までにないピクサー映画に

ご存知の通り、宮崎駿監督作品をはじめとするジブリ映画は最新作『アーヤと魔女』以外はすべて2D作品です。

『あの夏のルカ』は3D作品ですから、どこにジブリを感じるかイメージしづらいかもしれませんが、個人的には「観客をわくわくさせる印象作り」は完全に宮崎駿監督のオマージュが感じられるポイントだったと感じます。

例えばルカが初めて陸に上がって、青空や草原などの自然の風景に美しさを感じるシーン。

セリフはありませんが、その描写は私たちが宮崎駿作品でよく見ている風景そのものでした。

ナウシカやラピュタ、トトロなど多くの宮崎駿作品では自然の風景が効果的に使われていますが、『あの夏のルカ』での風景も同じように感じます。

また、ルカとアルベルトが自作のバイクで坂を駆け下りて空をちょっとだけ飛ぶシーン、飛んでいるほんの数秒をスローモーションにして、その後真っ逆さまにボチャンと海に落ちるところ。

バイクが下り坂の途中で壊れてありえない速さで走る慌ただしいシーン。

どれも『カリオストロの城』でルパンがやっていた動きそのものです。

3D作品ですが、何もかもをCGに頼るのではなく、温かみを感じる作風にもジブリの影響を感じられ、日本人にとって親しみやすい作品になっています。

すべてを語らない美学

ディスるわけではありませんが、1つの作品スタイルとして“タイトルで何もかも説明する”というものがあります。

いわゆる作品のタイトルで大体その物語がどういった内容なのか想像出来るようにするというものです。

今回の邦題は『あの夏のルカ』(原題『LUCA』)、私はずっとこのタイトルから「どんな話なのかいまいち想像できないな」と感じていました。

そして実際映画を観ながらずっと、「この作品のラストが想像できない」と感じていました。

ルカとアルベルトの2人が実際は主人公で、2人で人間の町に出て過ごす物語です。

2人ともシーモンスターという半魚人のような生き物ですが、それを隠して生きて行かなくてはなりません。

“あの夏”のルカ、ということは、他の夏のルカはどうなっているの?

正直子ども2人が素性を隠してこのまま人間の町で暮らしていくとも思えないし、海の底の世界に戻って“あの夏”の出来事を懐かしみました…ではちょっと弱いし、プリンセスと違って人間と結婚してハッピーエンドというわけにはいかないし…

そもそもこの物語は、ストーリーの進行に影響がない範囲の疑問について語らずに終わっている部分が多いです。

例えば、そもそもシーモンスターとはどんな生物なのか。どんな歴史があるのか。

なぜ羊飼いならぬ魚飼いの仕事を子どもにやらせるのか。(個人的に一番気になった)

ルカのおばあちゃんの武勇伝は何なのか。

アルベルトの父親はどこへ消えたのか。

ジュリアの両親はなぜ離れて暮らしているのか。

マッシモの腕は生まれつきないと言うが本当か。

エルコレは本当は何歳なのか。

ちょっとしたことですが、これら全てを語りすぎない部分が逆に心地よく、だからこそ素敵な余韻に浸らせてくれるとも思えます。

ここにもジブリ作品の影響は感じますね。

イタリア語の豊富な感情表現に隠された哀愁

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ルカとアルベルトとチームを組むことになる女の子ジュリアの、感嘆詞のコレクションがとても素敵!

モッツアレーラ!ゴルゴンゾーラ!ペコリーノ!!

(全てチーズの種類)

本当にこんな感嘆詞使うの?というものばかりですが、そういった人間的な言葉の表現を知らないルカとアルベルトに対して、ジュリアはとても素直に感情を表します。

ジュリアは普段はママとジェノヴァ(北イタリアの都市)に住み、夏の間だけパパの住むポルト・ロッソにやってくる陽気な女の子。

しかし田舎の港町故、ジュリアは地元の子供たちから距離を置かれており、本人も「自分はよそ者」と自覚している様子。

だからこそ同じよそ者のルカとアルベルトを放っておけないという優しい一面もあります。

またアルベルトが作中で「イケてる挨拶言葉」として使う『ピアチェーレ ジローラモ トロンベッタ』や、自分の中の弱気を消すときに言い聞かせる『シレンツィオ ブルーノ』も印象的。

ちなみにこれらの意味は

ピアチェーレ:はじめまして、どうぞよろしく
ジローラモ:男性名(ジゴロではない)
トロンベッタ:トランペット(楽器)
シレンツィオ:静寂
ブルーノ:男性名(シンデレラが飼っている犬ではない)

ルカは少し臆病な性格で、体を動かすよりも頭を使う方が好きと言っている一方で、割と直感型のアルベルトやジュリアは上記のような様々な遊び言葉を使うキャラです。

2人とも陽気ですが、ルカとは違い少し複雑な家庭で育っている点を考慮すると、無理をしているようにも見えてきます。

楽しいイタリア語の語感に対して、その言葉の裏の哀愁を感じると、日本語版エンディングの『少年時代』が沁みます。

ヨルシカsuisがカバー

実は私、何を隠そう(隠してない)中学生のときから井上陽水が大好きで、2019年に発売された『井上陽水トリビュート』で『Make-up Shadow』をカバーしたことでヨルシカを知ったのです。

アルバム1曲目ですが存在感が素晴らしく、suisちゃんの良い意味で浮いてくる声が印象的で、ヨルシカって誰!!??と衝撃を受けた記憶があります。

個人的にディズニー作品に日本語版エンディングが付くのはあまり好きではなく、『塔の上のラプンツェル』のようなエンディングが理想なのですが、今回に限っては俺得なエンディングでした。

またエンディングロールで、本編のその後がイラストで流れていくので、キャラクターたちのそれぞれのその後が垣間見れるのもほっこりポイント。

細部までジブリリスペクトが感じられる点でもありました。

きれいな風景と陽気なキャラクター、そしてちょっとほろ苦い(私は3回泣いた)ストーリーで心がデトックスされますよ。

以上、『あの夏のルカ』考察でした!

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